C#のCharEnumerator.Clone()メソッドとは?使い方とサンプルコードを解説
C#のCharEnumerator.Clone()メソッドは、現在のCharEnumeratorオブジェクトのコピー(複製)を作成するために使用されます。Clone()で取得した複製は元の列挙子とは独立して動作するため、文字列の途中の位置から残りの文字を個別に走査したい場合などに便利です。
構文
public object Clone();
戻り値はobject型であるため、実際に使用する際にはCharEnumerator型へのキャストが必要です。
サンプルコード
それでは、CharEnumerator.Clone()メソッドを使った具体的な実装例を見てみましょう。
using System;
public class Demo {
public static void Main() {
string strNum = "356";
CharEnumerator ch = strNum.GetEnumerator();
while (ch.MoveNext()) {
Console.Write(ch.Current + " ");
// 現在の位置から列挙子を複製
CharEnumerator enumClone = (CharEnumerator)ch.Clone();
while (enumClone.MoveNext())
Console.Write(enumClone.Current + " ");
Console.WriteLine();
}
}
}実行結果
このプログラムを実行すると、次のような出力が得られます。
3 5 6 5 6 6
コードの解説
この例では、文字列「356」に対してGetEnumerator()メソッドでCharEnumeratorを取得し、whileループで先頭から順に文字を読み進めています。各ループ内でClone()メソッドを呼び出すことで、その時点の位置情報を持った独立したコピーを生成しています。
複製されたenumCloneは元のchの状態に影響を与えず、独自にMoveNext()を呼び出して末尾まで走査できます。そのため、1周目のループでは「3」以降の「3 5 6」、2周目では「5」以降の「5 6」、3周目では「6」のみが出力されるという仕組みです。
このようにClone()メソッドを活用すれば、同じ列挙子の異なる位置から複数回の走査を行う処理を簡潔に実装できます。文字列の解析やパターン照合など、列挙の途中状態を保存しておきたい場面で特に役立ちます。
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