C#のObject.GetHashCode()メソッドとは?構文とサンプルコードで解説
C#におけるObject.GetHashCode()メソッドは、すべてのオブジェクトに共通する既定のハッシュ関数として機能します。このメソッドは、オブジェクトの内容をもとに計算された整数値(ハッシュコード)を返し、Dictionary<TKey, TValue>やHashSet<T>などのハッシュテーブル系のコレクションで、オブジェクトを高速に検索・管理するために利用されます。
構文
public virtual int GetHashCode();
このメソッドは仮想メソッドとして定義されているため、必要に応じて派生クラスや構造体でオーバーライドできます。
使用例1:Object型とString型のハッシュコード取得
まず、基本的な使用例を見てみましょう。Object型とString型それぞれのインスタンスからGetType()メソッドでTypeオブジェクトを取得し、そのハッシュコードを出力します。
using System;
public class Demo {
public static void Main() {
Object ob = new Object();
String str = "Jim";
Type type1 = ob.GetType();
Type type2 = str.GetType();
Console.WriteLine("Hash Code = " + type1.GetHashCode());
Console.WriteLine("Hash Code = " + type2.GetHashCode());
}
}出力結果
Hash Code = 30015890 Hash Code = 21083178
※ ハッシュコードの値は実行環境やプロセスごとに異なる場合があります。
使用例2:構造体でのGetHashCode()のオーバーライド
次に、独自に定義した構造体でGetHashCode()メソッドをオーバーライドする例を紹介します。ここでは、複数のフィールド値をTupleにまとめ、そのハッシュコードを返すことで、フィールドの組み合わせに基づいた一貫性のあるハッシュコードを生成しています。
using System;
public struct Value {
private int v1;
private int v2;
private int v3;
public Value(int v1, int v2, int v3) {
this.v1 = v1;
this.v2 = v2;
this.v3 = v3;
}
public override int GetHashCode() {
return Tuple.Create(v1, v2, v3).GetHashCode();
}
}
public class Demo {
public static void Main() {
Value v = new Value(1, 7, 12);
Console.WriteLine(v.GetHashCode());
v = new Value(12, 8, 7);
Console.WriteLine(v.GetHashCode());
v = new Value(8, 7, 12);
Console.WriteLine(v.GetHashCode());
}
}出力結果
1258 12803 8931
ポイントまとめ
- GetHashCode()はObjectクラスの仮想メソッドであり、既定のハッシュ関数として動作する。
- 同じ内容を持つ等価なオブジェクトは、同じハッシュコードを返すように実装すべきである。
- 独自クラスや構造体では、Equals()メソッドと合わせてGetHashCode()をオーバーライドすることで、DictionaryやHashSetなどのコレクションで正しく動作させられる。
- ハッシュコードの具体的な値は実行ごとに変わる可能性があるため、永続化や比較の目的には使わないこと。
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