C#でHashtable(ハッシュテーブル)の要素を配列インスタンスにコピーする方法
C#のHashtable(ハッシュテーブル)の要素を配列インスタンスにコピーするには、CopyToメソッドを使用します。この記事では、実際のサンプルコードと実行結果をもとに、基本的な使い方から開始インデックスを指定した場合の挙動まで、わかりやすく解説します。
CopyToメソッドとは
Hashtable.CopyTo(Array array, int arrayIndex) は、ハッシュテーブル内のすべての要素(DictionaryEntry構造体として格納されたキーと値のペア)を、指定した1次元配列の指定インデックス以降へコピーするメソッドです。
- 第1引数:コピー先の配列
- 第2引数:コピーを開始する配列のインデックス
例1:配列の先頭からすべての要素をコピーする
まずは基本となる例です。5つのキーと値のペアを持つHashtableを作成し、配列の先頭(インデックス0)からコピーします。
using System;
using System.Collections;
public class Demo {
public static void Main(){
Hashtable hash = new Hashtable();
hash.Add("1", "AB");
hash.Add("2", "CD");
hash.Add("3", "EF");
hash.Add("4", "GH");
hash.Add("5", "IJ");
Console.WriteLine("Hashtableのキーと値の一覧...");
foreach(DictionaryEntry entry in hash){
Console.WriteLine("{0} と {1}", entry.Key, entry.Value);
}
Console.WriteLine("配列インスタンスへのコピー...");
DictionaryEntry[] dictArr = new DictionaryEntry[hash.Count];
hash.CopyTo(dictArr, 0);
for (int i = 0; i < dictArr.Length; i++)
Console.WriteLine("Key = " + dictArr[i].Key + ", Value = " + dictArr[i].Value);
}
}
実行結果
Hashtableのキーと値の一覧... 1 と AB 2 と CD 3 と EF 4 と GH 5 と IJ 配列インスタンスへのコピー... Key = 1, Value = AB Key = 2, Value = CD Key = 3, Value = EF Key = 4, Value = GH Key = 5, Value = IJ
この例では、hash.Count(要素数5)と同じサイズのDictionaryEntry型配列を作成し、インデックス0を起点にコピーしています。そのため、配列の全要素がHashtableの内容で埋められます。
例2:開始インデックスを指定してコピーする
次に、配列の途中(インデックス2)からコピーを開始した場合の挙動を確認してみましょう。
using System;
using System.Collections;
public class Demo {
public static void Main(){
Hashtable hash = new Hashtable(5);
hash.Add("1", "AB");
hash.Add("2", "CD");
Console.WriteLine("Hashtableのキーと値の一覧...");
foreach(DictionaryEntry entry in hash){
Console.WriteLine("{0} と {1}", entry.Key, entry.Value);
}
Console.WriteLine("配列インスタンスへのコピー...");
DictionaryEntry[] dictArr = new DictionaryEntry[5];
hash.CopyTo(dictArr, 2);
for (int i = 0; i < dictArr.Length; i++)
Console.WriteLine("Key = " + dictArr[i].Key + ", Value = " + dictArr[i].Value);
}
}
実行結果
Hashtableのキーと値の一覧... 1 と AB 2 と CD 配列インスタンスへのコピー... Key = , Value = Key = , Value = Key = 1, Value = AB Key = 2, Value = CD Key = , Value =
ここでは、サイズ5の配列に対してインデックス2からコピーを行っています。Hashtableには2つの要素しかないため、コピーされるのはインデックス2と3だけであり、残りのインデックス0・1・4にはDictionaryEntryの既定値(空のエントリ)がそのまま残ります。そのため「Key = , Value =」という空のデータが出力されているのです。
使用時の注意点
- 配列サイズに注意:開始インデックス+Hashtableの要素数がコピー先の配列サイズを超えると、
ArgumentExceptionがスローされます。 - 順序は保証されない:
Hashtableは内部的にハッシュ関数で要素を管理しているため、コピー後の配列内での並び順は追加順と一致するとは限りません。順序が重要な場合はSortedDictionaryやList<KeyValuePair<TKey, TValue>>などの利用も検討しましょう。 - 未使用領域は既定値のまま:開始インデックスより前、およびコピーされなかった領域は、既定値(空の
DictionaryEntry)のままになります。
まとめ
Hashtableの要素を配列へコピーする際は、CopyToメソッドにコピー先の配列と開始インデックスを渡すだけです。配列サイズと開始位置を適切に設計すれば、キーと値のペアをまとめて別の処理へ引き渡すことができます。ただし、要素の順序が保証されない点や、配列サイズ不足による例外に注意して使用してください。
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