C#でSortedListオブジェクトの同期ラッパーを作成する方法
C#のSortedListオブジェクトに対してスレッドセーフな同期ラッパーを作成するには、静的メソッドSortedList.Synchronized()を使用します。このメソッドは、元のSortedListをラップした同期済み(スレッドセーフ)の新しいSortedListインスタンスを返します。
同期ラッパーが作成されたかどうかは、IsSynchronizedプロパティで確認できます。このプロパティがTrueを返せば、そのコレクションへのアクセスは同期されていることを意味します。
例1:Synchronized()メソッドで同期ラッパーを作成する
以下のコードでは、まず通常のSortedListを作成し、その後Synchronized()メソッドを使って同期ラッパーを生成しています。
using System;
using System.Collections;
public class Demo {
public static void Main(){
SortedList sortedList = new SortedList();
sortedList.Add("1", "Tom");
sortedList.Add("2", "Ryan");
sortedList.Add("3", "Nathan");
Console.WriteLine("SortedList elements...");
foreach(DictionaryEntry d in sortedList){
Console.WriteLine("Key = "+d.Key + ", Value = " + d.Value);
}
// 同期ラッパーを作成
SortedList sortedList2 = SortedList.Synchronized(sortedList);
Console.WriteLine("SortedList is synchronized? = "+sortedList2.IsSynchronized);
}
}出力結果
SortedList elements... Key = 1, Value = Tom Key = 2, Value = Ryan Key = 3, Value = Nathan SortedList is synchronized? = True
実行結果を見ると、Synchronized()メソッドで生成したオブジェクトのIsSynchronizedプロパティがTrueになっていることがわかります。つまり、このコレクションはスレッドセーフに操作できる状態です。
例2:同期されていない通常のSortedListの場合
次に、比較のためにSynchronized()メソッドを使わずに作成した通常のSortedListの動作を確認してみましょう。
using System;
using System.Collections;
public class Demo {
public static void Main(){
SortedList sortedList = new SortedList();
sortedList.Add("1", "AB");
sortedList.Add("2", "CD");
sortedList.Add("3", "EF");
sortedList.Add("4", "GH");
sortedList.Add("5", "IJ");
sortedList.Add("6", "KL");
Console.WriteLine("SortedList elements...");
foreach(DictionaryEntry d in sortedList){
Console.WriteLine("Key = "+d.Key + ", Value = " + d.Value);
}
Console.WriteLine("SortedList is synchronized? = "+sortedList.IsSynchronized);
}
}出力結果
SortedList elements... Key = 1, Value = AB Key = 2, Value = CD Key = 3, Value = EF Key = 4, Value = GH Key = 5, Value = IJ Key = 6, Value = KL SortedList is synchronized? = False
こちらの場合、IsSynchronizedプロパティはFalseを返します。これは、通常の方法で作成されたSortedListは同期されておらず、マルチスレッド環境で安全に共有できないことを示しています。
ポイントまとめ
SortedList.Synchronized(元のコレクション)を呼び出すと、スレッドセーフな同期ラッパーが返される。IsSynchronizedプロパティで、コレクションが同期されているかどうかを判定できる。- 同期ラッパー経由での列挙処理を行う場合でも、複数スレッドからの読み書きが混在する場合は、列挙中に明示的にコレクションをロックすることが推奨される。
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