C# ASP.NET Coreパイプラインで使うMap拡張メソッドとは?ミドルウェアの分岐方法を解説
ミドルウェアとは何か
ミドルウェアとは、リクエストとレスポンスを処理するために、アプリケーションのパイプラインへ組み込まれるソフトウェアコンポーネントです。
各コンポーネントは、受け取ったリクエストをパイプライン内の次のコンポーネントへ渡すかどうかを判断できます。また、次のコンポーネントが呼び出される前後に、独自の処理を実行することも可能です。
Map拡張メソッドによるパイプラインの分岐
Map拡張メソッドは、パイプラインを分岐(ブランチ)させるための標準的な手法として使用されます。このメソッドは、リクエストのパスに基づいてリクエストデリゲートを照合し、「パス」と「独立したミドルウェアパイプラインを構成する関数」の2つを受け取ります。
次の例では、ベースパスが /maptest であるすべてのリクエストが、HandleMapTest メソッドで構成されたパイプラインによって処理されます。
コード例:パスベースのマッピング
private static void HandleMapTest(IApplicationBuilder app){
app.Run(async context =>{
await context.Response.WriteAsync("Map Test Successful");
});
}
public void ConfigureMapping(IApplicationBuilder app){
app.Map("/maptest", HandleMapTest);
}
MapWhenメソッドによる柔軟な条件分岐
パスベースのマッピングに加えて、MapWhen メソッドを使うと、述語(predicate)に基づいたミドルウェアの分岐が可能になります。これにより、非常に柔軟な形で独立したパイプラインを構築できます。
Func<HttpContext, bool> 型の任意の述語を指定することで、条件に合致するリクエストをパイプラインの新しいブランチへ振り分けられます。
コード例:述語ベースの分岐
private static void HandleBranch(IApplicationBuilder app){
app.Run(async context =>{
await context.Response.WriteAsync("Branch used.");
});
}
public void ConfigureMapWhen(IApplicationBuilder app){
app.MapWhen(context => {
return context.Request.Query.ContainsKey("branch");
}, HandleBranch);
app.Run(async context =>{
await context.Response.WriteAsync("Hello from " + _environment);
});
}
Mapのネスト(入れ子)構造
さらに、Map は入れ子(ネスト)にすることもできます。階層的なURL構造に応じて、複数レベルのパイプライン分岐を組み立てられます。
app.Map("/level1", level1App => {
level1App.Map("/level2a", level2AApp => {
// "/level1/level2a"
//...
});
level1App.Map("/level2b", level2BApp => {
// "/level1/level2b"
//...
});
});
まとめ
ASP.NET Coreにおけるミドルウェアの分岐には、主に2つのアプローチがあります。Map はリクエストパスを基準にシンプルに分岐したい場合に、MapWhen はクエリ文字列やヘッダーなど任意の条件で分岐したい場合に適しています。これらを組み合わせてネストさせれば、複雑な要件にも対応できる柔軟なリクエスト処理パイプラインを構築できます。
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