HTML5のCanvasにSVGファイルを描画する方法
Canvas(キャンバス)にSVGを描画するには、SVGを画像として扱う必要があります。まず、HTMLコンテンツを含めるための<foreignObject>要素を使ってSVGデータを構築し、その後、生成したSVG画像をCanvas上に描画します。
具体的な流れは以下の通りです。
処理の手順
- SVG文字列を作成する:<svg>要素の中に<foreignObject>要素を配置し、その中にXHTML名前空間(xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml")を指定したHTMLを記述します。
- Blobオブジェクトに変換する:作成したSVG文字列を、MIMEタイプ「image/svg+xml」を指定してBlobとしてラップします。
- オブジェクトURLを生成する:URL.createObjectURL()を使って、BlobからオブジェクトURLを作成します。
- Imageオブジェクトに読み込む:新しいImageインスタンスのsrcにオブジェクトURLを設定し、onloadイベントで読み込み完了を待ちます。
- Canvasに描画する:drawImage()メソッドを使って画像をCanvasに描画し、使用後はrevokeObjectURL()でURLを解放します。
サンプルコード
以下のコードを実行すると、HTMLのCanvas上にSVGファイルを描画できます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>SVG file on HTML Canvas </title>
</head>
<body>
<canvas id="myCanvas" style="border:2px solid green;" width="300" height="300"></canvas>
<script>
var canvas = document.getElementById('myCanvas');
var ctx = canvas.getContext('2d');
var data = '<svg xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" width="300"
height="200">' +
'<foreignObject width="100%" height="100%">' +
'<div xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml" style="font-size:50px">' +
'Simply Easy ' +
'<span style="color:blue;">' +
'Learning</span>' +
'</div>' +
'</foreignObject>' +
'</svg>';
var DOMURL = window.URL || window.webkitURL || window;
var img1 = new Image();
var svg = new Blob([data], {type: 'image/svg+xml'});
var url = DOMURL.createObjectURL(svg);
img1.onload = function() {
ctx.drawImage(img1, 25, 70);
DOMURL.revokeObjectURL(url);
}
img1.src = url;
</script>
</body>
</html>
実行結果
このコードを実行すると、緑色の枠線が付いた300×300ピクセルのCanvas内に、「Simply Easy Learning」というテキスト(「Learning」部分は青色)が描画されたSVG画像が表示されます。
注意点
- セキュリティ上の制限により、SVG内から外部リソース(外部画像や外部フォントなど)を読み込むことはできません。すべてのリソースはインラインで埋め込む必要があります。
- Canvasに外部由来の画像を描画すると、そのCanvasは「汚染(tainted)」状態になり、toDataURL()やgetImageData()が使えなくなる場合があります。今回のようにBlob URLで生成したSVGは同一オリジン扱いとなるため、基本的に問題ありません。
- メモリリークを防ぐため、描画が完了したら必ずrevokeObjectURL()を呼び出してオブジェクトURLを解放しましょう。
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