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iPhoneはウイルスに感染する?マルウェアの検出と安全な削除方法を徹底解説

iPhoneはウイルスに感染するのか?

結論から言うと、iPhoneにもウイルスやスパイウェアなどのマルウェアが感染する可能性はあります。ただし、脱獄(ジェイルブレイク)を行ったり、非公式のサードパーティ製アプリストアからアプリをダウンロードしたりしない限り、感染リスクは比較的低いのが実情です。

これはAppleがiOSエコシステムを厳格に管理し、以下のような多層的な保護策を講じているためです。

  • App Storeでのアプリ審査: Appleは多段階の審査プロセスによって安全性を確認し、App Store上のアプリに潜むマルウェアの検出に努めています。
  • ダウンロード前のアプリ認証: 暗号技術を用いた検証プロセスにより、アプリが正規のもので改ざんされていないかを確認します。改ざんされたアプリはインストールできません。
  • 定期的なソフトウェアアップデート: 頻繁なアップデート配信により、ウイルスが悪用しうる新たなセキュリティ脆弱性を速やかに修正しています。
  • メモリ使用の制限: iOS端末には「データ実行防止(DEP)」というセキュリティ機能が備わっており、ウイルスがRAMの特定領域に悪意のあるコードを注入・実行することを防ぎます。

とはいえ、これらの保護策があってもモバイルの脅威は後を絶ちません。Gen Threat Report(2024年10月~12月)によると、最も多くブロックされた攻撃は詐欺(約45%)とマルバタイジング(約42%)でした。

iPhoneがウイルスに感染する主な経路

脱獄を行うとAppleのセキュリティ機能が解除され、iPhoneはウイルスやマルウェアに対して一気に脆弱になります。しかし、脱獄していなくても、未修正の脆弱性がある場合やフィッシング被害に遭った場合には、マルウェアに感染する恐れがあります。

ここでは、代表的な感染経路を見ていきましょう。

感染したアプリ

Appleの審査プロセスがあるため、公式ストアで危険なアプリに遭遇する可能性は低いものの、ゼロではありません。巧妙に隠された悪意のあるコードや未知の脆弱性を悪用するアプリは、審査をすり抜けることがあります。

こうした脅威は通常、公式App Storeから迅速に発見・削除されますが、脱獄して非公式ソースからアプリをインストールすれば、リスクは格段に高まります。

また、ハッカーが開発者アカウントやサードパーティ製ライブラリへのアクセス権を取得し、App Storeの審査通過後に正規アプリを改ざんするケースもあります。いずれの場合も、感染したアプリがiOSの脆弱性を突いてウイルスを仕込む可能性があります。

フィッシング

ハッカーはフィッシング用のリンクや添付ファイルを使って、ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報などの機密データを盗もうとします。多くの場合、信頼できる人物や企業を装ったメールやメッセージで、正規サイトに似せた悪質なウェブサイトへのリンクが送られてきます。

こうした通信に反応してしまうと、気づかないうちにマルウェアを注入するファイルをダウンロードさせられることがあります。

スミッシング(SMSフィッシング)

スミッシングは、悪意のあるリンク付きSMSを送りつけるフィッシング攻撃の一種です。従来のメールを使ったフィッシングと異なり、SMSの即時性や親しみやすさを利用しますが、基本的な手口と結果はメール型フィッシングと同じです。

iPhoneがウイルスに感染している兆候

見覚えのないアプリが存在する、以前は正常だったアプリの動作がおかしい、データ使用量が異常に多い、バッテリーの減りが早い、端末が熱くなる、ブラウザにポップアップが表示される、セキュリティアプリが警告を出す――こうした症状がある場合、ウイルスに感染している可能性があります。ただし、これらの兆候は他の原因で起こることもあります。

以下、それぞれの兆候について詳しく解説します。

  • 見知らぬアプリがある: 心当たりのないアプリが出現したら、ウイルスなどマルウェア感染のサインかもしれません。オンラインやApp Storeでそのアプリに関する不満や評判を調べ、怪しい場合はすぐにアンインストールしましょう。
  • アプリの挙動がおかしい: アプリが頻繁にクラッシュしたり不具合を起こしたりする場合、バックグラウンドでマルウェアが動作している可能性があります。問題のアプリを削除して改善するか確認してみてください。
  • データ使用量が増えている: 異常に高いデータ通信量は、マルウェアが情報送信などを目的としてネットワークに不正アクセスしているサインです。「設定」でデータ使用量の内訳を確認し、不自然に通信しているアプリがないかチェックしましょう。
  • バッテリーの減りが速い: バッテリー消耗が早くなる原因はさまざまですが、バックグラウンドで悪意のあるコードが過剰にリソースを消費していることも考えられます。「設定」のバッテリー使用状況で、電力を大量に消費しているアプリを確認しましょう。
  • 端末が発熱する: バッテリー急激な消耗やパフォーマンス低下など他の異常と併せて発熱する場合、バックグラウンドのマルウェアがプロセッサに高負荷をかけている可能性があります。まずは風通しの良い涼しい場所に置き、環境要因を切り分けましょう。
  • ポップアップが増えた: 攻撃的なポップアップ、特に「端末が感染しています」と警告したり、信頼できない提供元のセキュリティソフトを勧めてきたりするものは、ウイルスのサインである可能性があります。怪しいポップアップはクリックせず、ウイルススキャンを実行しましょう。
  • セキュリティアプリからの警告: お使いのウイルス対策アプリの機能によっては、危険なソースやウイルスを検知して通知してくれる場合があります。Norton 360 Standardなら、先進的なセキュリティ機能でiPhoneへの脅威をリアルタイムに検出できます。
iPhoneはウイルスに感染する?マルウェアの検出と安全な削除方法を徹底解説

iPhoneのウイルス感染の兆候をまとめた図解。

iPhoneからウイルスを削除する方法

iPhoneからウイルスを取り除くには、再起動、OSのアップデート、見知らぬアプリの削除(特にデータを大量消費しているアプリ)、ブラウザ履歴の消去などの対処法があります。これらで改善しない場合は、以前の状態に復元するか、最終手段として工場出荷状態に戻す(初期化する)ことを検討しましょう。

1. iPhoneを再起動する

再起動すると一時ファイルやプロセスがクリアされ、データのバックアップ時間を確保できる場合があります。ただし、マルウェアはOSやアプリの深部に潜伏していることが多いため、これだけで完全に除去できる可能性は低いでしょう。

2. ソフトウェアアップデートをインストールする

ソフトウェアアップデートは、マルウェアが悪用するセキュリティ脆弱性を修正し、侵入経路を断つことでウイルス除去につながります。iOSのアップデートを確認する手順は以下の通りです。

  • 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」を開きます。アップデートがある場合は「今すぐインストール」を選択して導入してください。

ただし、ウイルスがシステムの脆弱性を悪用していない場合や、アップデート自体に不具合がある場合は効果がないこともあります。セキュリティソフトが依然としてウイルスを検出する場合は、それを隠しているアプリがないか確認しましょう。

3. 怪しいアプリを削除する

見覚えのないアプリや挙動のおかしいアプリには、ウイルスが潜んでいる可能性があります。まずはインストールした記憶のないアプリをすべてアンインストールしましょう。不具合が出始める直前にダウンロードしたアプリも犯人である可能性があるため、削除対象です。

明らかな原因が見つからない場合は、データ使用量とバッテリー使用量を確認します。あまり使っていないのに大量の通信や電力を消費しているアプリは、ウイルスを宿しているか、拡散に関与している可能性があります。

確認手順は以下の通りです。

  • データ使用量: 「設定」>「モバイル通信」をタップし、「モバイルデータ通信」までスクロールして「すべて表示」を選択します。
  • バッテリー使用量: 「設定」>「バッテリー」をタップし、「App別のバッテリー使用状況」までスクロールします。各アプリの消費状況を確認できます。

4. ブラウザの閲覧履歴を消去する

ブラウザ履歴の消去によりキャッシュやCookieが削除され、悪意のあるスクリプトや感染サイトへのリダイレクトを排除できることがあります。この方法はブラウザ由来の脅威にのみ有効で、ウイルスそのものよりは厄介なポップアップやリダイレクトへの対処に向いていますが、効くケースもあります。

主要ブラウザでの履歴消去の手順は以下の通りです。

  • Safari: 「設定」>「Apps」>「Safari」を開き、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップして確定します。
  • Chrome: Chromeを開き、右上の3点メニューをタップ、「閲覧履歴データを削除」を選択し、期間を指定して削除を実行します。

5. 以前のバージョンに復元する

感染前に作成したバックアップからiPhoneを復元すれば、侵害されたアプリやシステムファイルをクリーンな状態に置き換えられます。ただし、感染アプリを再ダウンロードしたり、感染の原因となったサイトやリンクに再度アクセスしたりしないよう注意が必要です。

復元の手順は以下の通りです。

  1. iPhoneをMacに接続し、Finderを開きます。
  2. 音量を上げるボタンを押してすぐ離し、次に音量を下げるボタンを押して離します。続けてロックボタンを長押しし、「support.apple.com/iphone/restore」と表示される画面が出たらリカバリーモードに入っています。
  3. コンピュータ画面に「更新」または「復元」の選択肢が表示されます。「復元」を選ぶと端末が消去され、iOSが再インストールされます。復元完了後、「バックアップから復元」を選択し、感染前のバックアップを指定します。画面の指示に従って作業を完了させてください。
iPhoneはウイルスに感染する?マルウェアの検出と安全な削除方法を徹底解説

iPhoneを保存済みの以前のバージョンに復元する方法を示したスクリーンショット。

6. 工場出荷状態に戻す(初期化)

工場出荷状態への復元(初期化)では、iPhone上のすべてのデータとソフトウェアが消去されるため、ウイルスも確実に取り除けます。ただし個人のデータ、アプリ、写真、設定がすべて失われるため、必ず必要なデータをバックアップしてから、最終手段として実行しましょう。

初期化の手順は以下の通りです。

  • 「設定」>「一般」>「iPhoneを転送またはリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」>「続ける」の順に進み、消去と再起動が完了するのを待ちます。

iPhoneをウイルスから守る予防策

iPhoneにはマルウェア対策のセキュリティ機能が標準搭載されていますが、追加の防御策を講じることが大切です。具体的には、サードパーティのマーケットプレイスからアプリをダウンロードしない、ソフトウェアを最新に保つ、脱獄をしない、VPNを使う、フィッシングリンクを避ける、信頼できるウイルス対策ソフトを導入する、といった対策が有効です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 強力なウイルス対策ソフトを使う: Norton 360 Standardは業界最高水準の脅威検出エンジンを基盤とし、マルウェアや詐欺などオンラインの脅威からiPhoneを守ります。
  • App Storeからだけアプリを入手する: App Store限定でアプリをダウンロードすれば、Appleによる事前審査を受けていないアプリのリスクを回避できます。
  • iOSとアプリを常に最新に保つ: アップデートで既知の脆弱性が修正され、ウイルス感染の入り口を塞げます。
  • iPhoneを脱獄しない: 端末に手を加えず、内蔵のセキュリティ制限をそのまま維持することが感染防止につながります。
  • 公衆Wi-FiではVPNを使う: VPNを使用すれば、ハッカーによる悪質サイトへのリダイレクトが困難になり、この経由での感染を防ぎやすくなります。
  • 怪しいリンクをクリックしない: 不審なリンクを避けることで、ハッカーが運営する感染サイトへ誘導されるのを防げます。

セキュリティソフトでiPhoneを守ろう

今日の多様なデジタル脅威からiPhoneを守ることは非常に重要です。Norton 360 Standardには、新種・未知のマルウェア株を検出する強力なアンチウイルスが搭載されているほか、VPNやAI搭載アシスタント「Norton Genie」など、プライバシーとセキュリティのための多彩な機能を備えています。

よくある質問

iPhoneでセキュリティチェックを実行するには?

iPhoneにはウイルススキャン機能が組み込まれていませんが、「セーフティチェック」機能を使えば、どのアプリが自分の情報にアクセスできるかを管理できます。これはウイルスを直接検出・防御するものではありませんが、悪意のあるアプリや不正アクセスによる被害を最小限に抑えるのに役立ちます。

iPhoneに表示されたウイルス警告は本物?

iPhone上のポップアップ形式のウイルス警告は、ほぼ間違いなく詐欺です。こうした警告は焦らせるような言葉で不安を煽り、怪しいサイトへ誘導したり、パスワードや支払い情報などの機密情報を要求したりします。警告は無視してポップアップを閉じ、絶対に操作しないでください。

ウェブサイトからiPhoneはウイルスに感染する?

ウェブサイト経由でもiPhoneはウイルスに感染する可能性がありますが、Appleの堅牢なセキュリティ対策があるため稀です。ただし、脱獄するとこれらの対策が無効化されるため、感染リスクが大幅に高まります。

スマホのカメラを通じて盗み見されることはある?

はい、悪意のあるソフトウェアによって、サイバー犯罪者がスマホのカメラを通じてあなたを監視できる可能性があります。スパイウェアとも呼ばれるこのソフトは、スマホOSの脆弱性を突いて、悪質な追跡アプリをダウンロードさせる手口を使います。

iPhoneは米国およびその他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

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