Microsoftが本気を見せた——Chromiumベースの新Edgeでブラウザ市場の巻き返しを図る
Microsoft、Chromiumベースの新Edgeでブラウザ市場に再挑戦
Microsoftは長年にわたり、自社製ブラウザ「Microsoft Edge」の改善に取り組んできました。しかし、Google ChromeとFirefoxの2強がユーザーの大多数を占める中、他のブラウザがシェアを確保するのは容易ではありません。Windows 10の登場とともに誕生したEdgeは、Internet Explorer(IE)よりも洗練されたインターフェースを備えていたものの、期待されたほどの評価を得るには至りませんでした。
それでもMicrosoftは諦めていません。今回、Edgeをより使いやすく、より人気のあるブラウザへと進化させるための新たな取り組みを開始しました。その詳細を見ていきましょう。
Microsoftの戦略とは?
Microsoftは、Google Chromeの基盤でもあるオープンソースプロジェクト「Chromium」を採用し、Edgeを作り直しています。さらに注目すべきは、Chromeの開発でGoogleが採用しているものと同じ命名規則を活用する点です。
具体的には、「Canary」ビルドと「Developer」ビルドという2種類のプレビュー版が用意され、それぞれ毎日・毎週のペースで更新されます。両方とも従来のEdgeと共存でき、互いに並行インストールすることも可能です。これらのビルドは、Microsoftの新しい「Edge Insider」サイトからダウンロードできます。
今回はMicrosoftが成功に本気でこだわっている様子がうかがえます。GoogleのChromiumオープンソースプロジェクトを土台とすることで、過去のEdgeよりも優れたパフォーマンスが期待できるでしょう。
旧Edgeとの違いは何?
Chromiumベースの初期バージョンにおいて、Microsoftはセキュリティ、ブラウジング体験、拡張機能サポートといった基本的な要素を重視しています。実際、新しいEdgeは既存のChrome向けアドオンに対応し、良好な動作を実現しています。
MicrosoftのOSグループでコーポレートバイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は、次のように述べています。「これらの最初のビルドでは基本部分に集中しており、後日追加される幅広い機能や言語サポートはまだ含まれていません。多くの方に試用いただき、いただいたフィードバックをもとに機能セットを継続的に磨いていくことを楽しみにしています」
Microsoftは基本に徹底的にこだわっているようです。優れたユーザー体験は主にこの基本部分にかかっているだけに、理にかなったアプローチと言えるでしょう。Chromium搭載のEdgeはプレビュー段階ながら比較的安定して動作しますが、期待値は控えめにしておくのが賢明です。
さらに、MicrosoftとGoogle双方のエンジニアが、EdgeがWindows上でより快適に動作するよう協力して取り組んでいます。アクセシビリティの強化、Windows Helloとの統合、スムーズスクロール対応などがその例です。
進行中および計画段階の変更点を見ると、MicrosoftがEdgeに向けて膨大な計画リストを抱えていることが分かります。今回公開されたビルドは英語版64ビットWindows 10向けのみですが、今後はWindows 7、Windows 8、macOS向けにも順次展開される予定です。なお、これらのビルドは主に開発者向けのものとなっています。
一般向けの正式公開時期はまだ明らかにされていませんが、この先行公開だけでユーザーの期待感は一気に高まっています。Chromiumベースの新Edgeブラウザがどのような成果を上げるのか、今後の動向に注目していきましょう。
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